■エミリー・ローズ (2005年)
・上映時間 120分
・監督: スコット・デリクソン / ・製作: ポール・ハリス・ボードマン 他
・脚本: ポール・ハリス・ボードマン / スコット・デリクソン
・撮影: トム・スターン / ・音楽: クリストファー・ヤング
【主なキャスト】
ジェニファー・カーペンター / ローラ・リニー / トム・ウィルキンソン /
コルム・フィオール / ジョシュア・クローズ / ケン・ウェルシュ
◆レビュー◆
エミリー・ローズは強烈なインパクトがあった予告編ゆえ、この映画はホラー映画で
「怖がらせてくれそう!」と楽しみにしていました。
ところがところが、、、ホラー映画というより、法廷劇であり、
しかも実話を元にしているということで非常に考えさせられた映画でした。
ホラー映画の期待を裏切られたものの、映画として非常に楽しめました!
“
悪魔祓い”が原因でエミリーを死に追いやったということで法廷に立たされる神父。
それを最初は地位と名声のために引き受けた女弁護人。
裁判では、検察側と弁護側の攻防が面白く、そして徐々にエミリーが
「精神病」扱いされた事や死の原因が明らかにされていきます。
テーマが悪魔の存在という事実を突きつけられた時に、人間がどのように反応するかなので、
より一層この裁判劇の結末を予想出来なくさせて面白かったのです。
そして、役者さんの無駄な力みのない演技が見事に作品の重さと緊張感を生み出していました。
「
怖さ」という面でも決して手抜きがあるわけではなく、エミリーが体験する恐怖はリアルですし、
エミリーローズ役の
ジェニファー・カーペンターが適役でした。
そして悪魔祓いのシーンは緊迫感があり、「
エクソシスト」とは違った怖さがあります。
そして何よりも怖いのが、
今まで悪魔の存在を意識してもいなかったのに、
徐々にその存在を意識させられることなんです。
ラストに弁護人が陪審員に訴えかける言葉がこの映画の全てを物語っていて、
観ている自分もその弁護人と同じ気持ちになっていたことに気が付きます。
もし自分がエミリーだったら、、、違う決断を下していたでしょう。
エミリーは自分の意志で最後まで悪魔と闘ったことで、いつまでも人々に問いただしていく事になります。
その結果、今でもエミリーの墓には世界中から沢山の人が集まるそうです。